こんにちは、ヅカドル班です。
今日は、宝塚フィールドワーク二日目。
星組の「オーシャンズ11」を観劇し、興奮醒め止らぬまま、待ちに待った元宝塚娘役スターの方に、インタビューをさせていただきました。
初対面。雑誌等で当時の活躍は拝見させていただいておりましたが、現在もその当時の美しさは失せることなくご健在でした。
緊張気味の私達に、その元娘役トップスターのお方は、とても気さくに丁寧にインタビューに応じて下さいました。
インタビュー内容としては、主に音楽学校時代から宝塚でトップになられるまでの間、誰からどのような指導を受け、どのようなことを学んできたかをお伺いしました。
なぜなら、ファンの方々のインタビューから、キャストの本格的な歌とダンスが変わらず保たれていることが、長年宝塚がファンから愛される理由となっていることが分かったので、今回のインタビューではどのようにしてその本格的な歌とダンスをキャストの方は学んでいるのかを知りたいと思ったからです。
書籍だけでは知ることのできない、宝塚ならではの規則や慣習、それに伴う苦労や厳しさもたくさん知ることができました。なかでも驚いたのは、寮の団欒室では、団欒室なのにも関わらず、こそこそ声で話さなければならないという点です。
「清く、正しく、美しく」という理念を掲げる宝塚は、授業以外の私生活でもそれが徹底されていることが分かりました。宝塚では、生徒は音楽学校で本格的な歌とダンスを学ぶだけでなく、私生活でも寮生活を通じて徹底的に姿勢や態度、雰囲気も学んでいくそうです。下級生は、声を出して笑っただけでも上級生に厳しく注意を受けるというお話を伺った時は本当に驚きました。しかし、こうした公私共に管理されたある種閉鎖的な環境で生徒は成長していくため、キャストの方は毎度変わらない高いレベルの歌とダンスを披露できるのだと思いました。
私達は今回のインタビューを通じて、宝塚側は、敢えて厳しい規則や慣習の中で生徒さん達を宝塚の理念通り「清く、正しく、美しく」育成していくことで、ファンの求める高いレベルの歌とダンス且つ内面から湧き出る美しさを兼ね備えたキャストを育成できていることが分かりました。
そして今回、実際にトップを経験された方からお話を伺えたことで、分かったことがもう一つあります。それは、ずっと疑問だった「宝塚が継続的にスターを輩出できている理由」です。私達は、これまでのインタビューや様々な文献を通して、何となくその理由を思い浮かべてはいましたが、今回のインタビューを通じて確証に変わりました。宝塚では、将来トップスターになる素質のある生徒を、音楽学校卒業時など極めて早い段階から見極め、その生徒に優先的に重要な役を与えるのです。早い段階から他の生徒とは差別化を図り、経験を踏ませることで、そのスター候補生は舞台に立つ責任の重さに自覚を持つようになるそうです。このような英才教育がスターを継続的に輩出できる大きな理由となっているといえます。他にも宝塚がスターを輩出できる理由はあるのですが、続きは卒業論文の本文でたっぷりと説明したいと思います。
宝塚の研究をしていなければ会えるはずもなかった元娘役スターの方にも今回お会いでき、ついでに記念写真まで一緒に撮ってもらえた三人は、それはもう大満足でした。卒論に対するモチベーションもうなぎ昇り。
冬合宿まであと少し…私達3人も「清く、正しく、美しく」、そして「楽しく」、卒論を書き上げたいと思います!
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