こんにちは。
アイドル班あらため『ヅカドル班』です。
私たちの班はこれまで、日本のアイドルのビジネスシステムの変遷や、アイドルが人気を博す裏にある仕組みを探ってきました。
中でも、現在大ブレイク中のAKB48を中心に見てきましたが、AKBを調べるにつれて、専用劇場を有しているという、他のアイドルと大きく異なる点に興味を持ち始めました。
その時、同じく専用劇場で女性たちが歌って踊って活躍している宝塚歌劇団がふと思い浮かびました。
ここで、宝塚歌劇団の概要について、少しだけお話させていただきます。
1913年、阪急電鉄グループの創始者である小林一三氏により宝塚歌劇団の前身である
宝塚歌唱隊が結成されました。それを機に、歌劇団や宝塚音楽学校が設立され、現在は兵庫県宝塚市に本劇場である宝塚大劇場を構え、東京日比谷にも東京宝塚劇場が開場されました。花組、月組、雪組、星組、宙組のメイン5つの組によって日々公演活動がなされています。
これは正しく秋葉原に専用劇場を有し、公演をチームAKB、4の4チームに分けて公演を行っているAKBと類似していると私達は考えました。
また、ちょうど私たちが宝塚の文献を読み進めていた同じタイミングで、
井上先生から宝塚とAKBの類似点、宝塚に関する文献を紹介していただきました。
その文献を読んでみると、宝塚はファンとの関わり方が非常に稀で面白く、なんと宝塚のファンの方の中には、生徒さんを車で送り迎えしている方もいらっしゃることが分からいました。
私達は、このようなファンとの関係性をつくり出すことができた宝塚にますます興味が湧き、
「長期的にファンに愛されながら劇団を継続させている宝塚の仕組みを探り、現在国民的アイドルであるAKBと比較してみよう!」
と思いました。
ここから私たちは、これまでアイドルだけを見ていたのに加え、宝塚歌劇団という新たな研究対象を加えることにしました。
そこで誕生したのが、タカラヅカ+アイドルの、『ヅカドル班』というわけです。
宝塚・AKB48の組織構成や活動場所、育成方法など要素を比較していくと、劇場での公演やチーム制といった共通する要素が多く存在するだけでなく、
・宝塚にはトップスターが存在するが、AKBには存在しない
という相違点が浮かび上がってきました。
ここで、宝塚のトップスターについて簡単に説明します。
宝塚は各組ごとにトップスター(男役)と相手役のトップ娘役がいて、それに続いて主要なキャストを演じる生徒たちがいます。公演内容は、このトップスターの特技やイメージに合わせて全部決められます。
一方AKBには宝塚のようにトップスターは存在しません。センターというポジションは存在しますが、そのポジションに着くのは選抜総選挙というファンによる人気投票やじゃんけんで決まり、流動的です。
この点において、宝塚とAKBには違いがみられるのではないかと考えました。
でもここで一つの疑問が私達の中で生まれました。
それは、
・宝塚はどうして100年もの長い間、トップスターを輩出し続けることができたのだろうか
というものです。トップスターに依存した公演をする分、そのトップスターの存在は必要不可欠です。そして、ファンを長年にわたり惹き付けるためには、ファンが認めるトップスターを輩出し続けなくてはなりません。
この疑問の答えを見つけ出すためには、まだまだ調べるべき情報がたくさんあるので、今後フィールドワークに赴き、検証していきたいです。そして井上ゼミらしい、フィールドワークを全面に押し出した研究ができればと思います。
ありがたいことに同期や色々な方にご協力いただき、関係者の方とお会いできる機会に恵まれました。
次回は、井上ゼミらしいインタビュー内容のご報告ができるように頑張ります!
それでは、失礼します。
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